夜になると体がかゆくなる症状
夜に起こるかゆみは乾燥と自律神経のみだれが原因・・・らしい。[1]
夜に体がかゆくなるのは、人の体の概日リズムによるものと考えられています。
体温は夕方に最も高くなり、夜間にかけては下がっていきますが、お布団に入って体温が上がると、皮膚への血流が増えたり、皮膚から水分が蒸発するためかゆみが生じます。
また、皮膚への刺激も原因の一つです。
体を洗いすぎや、入浴時のお湯の温度、肌に合わない素材の寝間着などを見直す必要があります。
ストレスを強く感じている状態では、自律神経のバランスが崩れてしまい、かゆみの原因物質であるヒスタミンが過剰分泌されてかゆみやじんましんが生じることもあります。[1]
人間の体温は、寝ているときは本来下がるものです。特に顔や頭などは、熱がこもると寝つきが悪くなるくらい温度に敏感な部位です。むかしから「頭冷やして足冷やさず」というくらい養生法としても有名なものです。
そんな頭や顔が痒くなるのは、この熱のこもりによることが多いです。他にも複数の原因が重なってかゆみが起こることがあります。
痒みという感覚は「熱のこもり」「異物に対する反応」「滞り」によって起こります。[2]
夜寝ている時にかゆくなる場合は自律神経が乱れています。睡眠時には副交感神経が優位に働きます。[3]
頭がかゆいときの原因[2]
- 頭皮が汚れている
- 頭皮が乾燥している
- すすぎ残しがある
- 頭皮を強く洗っている
- 寝ているときに歯ぎしりや噛みグセがある
- まくらとの相性が悪い
- 汗をかけないで熱がこもる
- 頭皮にカビ菌が増えている
- ストレスが溜まっている
体のかゆみを和らげるセルフケア3選
かゆみを冷やして意識をそらす努力を
入浴時に必要な皮脂まで流しすぎない
お湯の温度が高すぎることで、皮膚に必要な油分まで落としてしまうため、皮膚のかゆみがあるときは、お湯をぬるめの温度設定にするのがオススメです。
また、ナイロン製のタオルで体をこすりすぎたり、一日に何度もボディソープで体を洗ったりすることも皮脂の落とし過ぎによる皮膚の乾燥に繋がってしまいます。
なるべく肌への刺激が少ないアミノ酸系の洗浄料などををしっかり泡立てて、優しく撫でるように体を洗いましょう。
肌を保湿してかゆみを防ぐこと
夜間に発作的なかゆみが起きるのを防ぐためには、お風呂上がりにしっかり保湿して皮膚の潤いを保つことが大切です。乾燥のかゆみでかきむしって皮膚のバリアを壊してしまうと、さらに知覚が過敏になり、かゆみが強くなってしまいます。
お風呂上がりは特に、水分が蒸発するときに皮膚の水分まで一緒に蒸発してしまうため、乾燥を招きがちです。保湿クリームなどでしっかり潤いを補給し、かゆみの起きにくいしっとりとした状態に肌を保っておくようにしましょう。
対応する漢方薬
加味帰脾湯(カミキヒトウ)
「気」の高ぶりから「熱」が生じ、体のかゆみや不眠などのある方の「血」を補い、「気」を巡らせて症状を改善する効果があります。
当帰飲子(トウキインシ)
皮膚の乾燥によるかゆみの症状がひどい方には、「血」を補い、肌に栄養と潤いを与えることでかゆみを緩和する効果のある当帰飲子(トウキインシ)も良いでしょう。
参考資料
脚注
- ↑ 1.0 1.1 夜になると襲う身体中のかゆみ! かゆみが気になり夜も眠れない… | 健タメ! https://www.kamposupport.com/kentame/archives/8945
- ↑ 2.0 2.1 夜寝ているときに頭がかゆい原因 | 川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」 https://eiki-tiryouin.co.jp/symptoms/post-3498/
- ↑ 自律神経失調症 | 川崎市多摩区のアトピー専門整体「英気治療院」 https://eiki-tiryouin.co.jp/symptomscat/post-2219/